いずれ抗生物質への耐性菌が出現するだろう・・ フレミング
参考 人類は最近まで細菌に勝ってきた だが、常に抗生物質の上を行く
だが、多くの人は目の前の奇蹟だけを見て、遠い将来のことなど気にするはずも無かった。
そして、あれから何十年。
すべての抗生物質への体制を持つ耐性菌の出現。
新しい抗生物質が出来ると、すぐにも耐性菌が出現するのだ。
「細菌が世界を支配する」より

微生物を悪とする医学上の間違いの根本知識を得よう
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
1945年のノーベル医学・生理学賞を受賞したフレミングは、その受賞講演で、抗生物質の未来について述べている。
ほんとうに病気にかかった人も、病気だとみなされた人も、だれでもペニシリン注射を受けられる時代が来ることに思いを馳せていたのかもしれない。
そして、「無知な人が不十分な量の薬ですませるようなことがあれば、殺されるに至らない量の薬にさらされた細菌は耐性を得るだろう」と警告した。
フレミングは、耐性菌が家族に、そしてやがて地域全体に広がっていく筋書きを想定したのだ。
だが12月のその日、人々の想像力をかきたてたのは耐性菌という遠い未来の奇妙な出来事ではなく、ペニシリン発見の華々しい物語のほうだった。
突然変異戦争
抗生物質の使いすぎや誤った使い方に対するフレミングの不安は、まもなく現実のものとなる。
医師たちは、たいしたこともない傷や、頭痛、風邪、インフルエンザなどの軽い病気にも、抗生物質を処方しはじめた。
薬の乱用を心配していた慧眼の医師さえ・体調の悪い患者からしつこく迫られて、仕方なく処方することもあった。
風邪やインフルエンザなどウイルスが引きおこす病気には抗生物質が効かないことを、患者は知らなかったか、気にしていなかったにちがいない。
1960年代になると、もっとよく研究するために抗生物質を慎重に使うどころか、農業界は抗生物質の利用にさらに力を入れるようになった。
想定される病気を抑制するだけでなく、家畜や家禽を市場に送りだす前に少しでも太らせようとしたのだ。
耐性菌が、病院以外にもあちこちで見つかりはじめた。
細菌学者が人の消化管、皮膚、口、あるいは自然界の水や土から細菌の試料をとると、複数の耐性種が見つかる確率が高くなった。
今では、抗生物質耐性菌は台所の調理台にも、スボーッジムの器具にも、ロッカールームにもいる。
2003年にはフランツ・ラインターラーが、廃水処理のすべての段階で抗生物質耐性の大腸菌が見つかり、検査した菌株の大半は複数の抗生物質に耐性をもっていることを明らかにした。
繊菌の世界は抗生物質でほとんど飽和状態になり、その結果として、抗生物質耐性菌で飽和状態になってしまった。
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
今頃になってようやくWHOが警告。
そして、さらに今頃になって日本が抗生物質の使いすぎに警告。
遅いんじゃん!!
抗生物質が効かないとなると、あらゆる手術や感染症に使えなくなる。
医学の革命だった奇蹟の抗生物質。
だが、それが使えなくなると再び、医学の革命が起こるだろう。
それは抗生物質が無い時代へ後戻りという、逆コースだが・・・
だけど、慌てることはない。
もっとよい方法を時代が用意しているからだ。
それはなんだろう?
え! オマエも知らないのかよ~~
なにごとも自分で求め、自分で捜すのですよ・・・とね。