世界は細菌にあふれ、人は細菌によって生かされる
再度、図書館から借りて来ました。
再読しているのですが、先回のはすっかり忘れていることにきづきました。
そして、再び借りてくる時にも今回の内容はすっかり忘れていることでしょう・・・
レンタルビデオでも、2回目に借りてきて見ていて・・・
なんでやろ?見たような・・そうでないような・・・
そして、後半になってようやく気づいたりしたもんです。
二度も三度も食べてもまだ美味しい!
そんな本かも知れませんね(オマエだけジャナイの?)
それはともかく、最近は細菌やウイルスの本があふれて来ましたね。
どの本にも共通している内容がありますので、サッと読みでもokですが、この本は細菌についてかなり広範囲の情報が集まっているようです。
人間はまだこの微生物の働きがよく分かっていないのがよう分かりました。なにしろその数が多すぎることと、細菌単体の働きと言うより、グループ化した状態での働きの方が重要なのですから、研究室などの単純な環境では計り知れないのです。
あの天才ペテン師ジェンナー(あ、ちなみにボクは転載ペタン師と呼ばれるかな?)や、後のコッホやパスツール師のような時代は、微生物単体の働きだけの科学でした。
しかし、現代ではもうそのような単純な科学では追いつけないという事にようやく気づいてきたのです。
もう少し進むと、微生物の働きは吾ら人民の生殺与奪権まで握っているのが分かるかも知れませんね。
つまり、ニンゲン様が主じゃなくて、微生物たちの方がご主人様だと。
そのご主人様に反抗するようなメイド(ニンゲン)たちはお払い箱にされて路頭に迷うことになりそうです。
魔法のお薬、抗生物質が一時「救世主」のごとく登場してから、何十年以上たったか知りませんが、もともと自然界に対抗するものですから、ついには槍も折れ、歯が立たなくなってきたという事は専門家も言うようになりました。
それにしても、一時的といえどもかなり強力な武器だったですね、抗生物質。
その抗生物質を身体に入れると体内細菌(特に腸内細菌)がやっつけられる。その結果はどうなるかは、いろんな本でも書いてあるようにメチャクチャにされてしまうのです。
そのうえに、やっつけようとした細菌は耐性を持ち、こんどは抗生物質なにするもんぞとエラい強力化して逆襲する。
もう知られたことですし、今後のニンゲン様の様子を見ていれば分かることでしょう。もっとも気がついたときには遅い人も多いのでしょうけど。
ウイルスにしてもそうですし、細菌よりももっと相手が悪い。ウイルスは細菌類まで操作できようなのです。しかも殺す手段も無いわけです。
抗ウイルス剤は殺すのではない。
もっとも、生物学も曖昧なことにウイルスは生物ではないとしているので、なんだかアチャコ症状ですね。 (え?アチャコ知らないって~)
もうメチャクチャでござりまする~~~♪ ← 知らない?
それはともかく、壊れているボクのアタマなので不確実性は高いのですが、医学は生物学からずっと遅れているようで、いまだに個々の細菌だけやっつければそれで良しという思想のようです。
思想? まあロバート・メンデルソン医博によれば「近代医学は宗教信仰だ」と言うくらいですから、信仰教義くらいに思っていればダイジョウブでしょうね。
え?ますます壊れている?
ま、ひとのアタマの心配は後にして、世界は細菌にあふれ、細菌によって生かされる。そのままなのです。
うえの「細菌」を「微生物」でも「ウイルス」でも同じ事です。
ボクらは微生物の海の中に産まれ、微生物の海の中で活きて、活かされて、そして最後も微生物の中で分解されていくのです。
燃やすからちがうでしょ?
いえ、灰や骨だったやがて微生物が分解する運命です。ゴムだろうがプラスチックだろうがダイオキシンだろうが、この世界にある物質は最終的には微生物が片付けてくれるわけでして。
それが当たり前だのクラッカー「微生物の海の中で活きているボクたち」と「活かしたり片付けたりするキミたち微生物」
君たちが居て、僕たちがいた・・・・
そんな微生物たちに立ち向かおうなんて大それた事を考えたのは浅墓でしたと、気づくのはいつのことやら・・・
インフルエンザ、いやねえ~~
ウイルスいやねえ~~
細菌いやねえ~~~
何言ってんだ、産まれるときにお世話になって、それからずっとずっとワシらの世話になりっぱなしでいて~~~!
ワシらもいつまでも黙っちゃあいないべよ。湖の水面のごとく、石をつよく投げれば反発してはね返すし、やんわり投げれば受け入れてやるがね。
だいたいが君らの細胞がわしらを呼び寄せているんじゃ。その時の都合の良いときは黙って知らんふり、都合の悪いときは反抗しおって攻撃するのはアンタらじゃいか!
いいかね、君らはワシら微生物が地球のご主人様であり管理人だということを忘れ、ニンゲン様の方がエラいと勘違いして主客転倒しちまったんじゃ。
これから目に物見せてくれるY 。
強く叩けば強くはね返し、従順になれば助けてもやろうが、このままワシらを敵のように刃向かってくるならもう終わりじゃ菜。
まずは風邪もインフルエンザも敵視せずに、従順にして温かくして寝て回復を待つことじゃよ。熱はありがたい。ウイルスもありがたい。下痢や嘔吐もありがたい・・
こういう感謝の心を持って養生すれば、たちどころに(と行かない奴もいるけどな)治ってサッパリキレイになれるというものじゃ。
あれ、いつのまにか微生物の亡霊に憑依されてシマッタ!
とにかく、この本は面白いですよ。 (内容よく憶えていないけれど・・)
いちおう、参考に まあ、2050までに持つかな? もっと早かろうね。
2050年までに年間1千万人超!? 専門家が警笛を鳴らすガンよりも怖い「薬剤耐性菌」
こんなのも
人の遺伝子よりも体内の細菌の遺伝子の方がずっと多い。
むやみやたらに抗生物質や抗菌剤などでやっつけるのは「天に唾するもの」でありましょう。
以下引用ーーーーーーーーーーー
人間はヒトの細胞と細菌から成る「超有機体」|WIRED.jp wired.jp 元のページを表示人体を構成する細胞の数は数十兆程度だが、体内に生息する細菌の細胞数は100兆を超える。こうした体内微生物が、免疫系など人体の仕組みと密接な相互作用をしていることを考えると、人間とは、ヒトの細胞と微生物とが高度に絡み合った集合的有機体とみるのが適切だ――イギリスの研究者がこのような内容の論文をまとめた。「超有機体」というこの視点は、将来期待される「個人の特質に応じた投薬・医療」の開発に際して、重要な意味をもってくるだろう。
あなたの体内に存在する細胞のかなりの部分は、あなた自身のものではない。それどころか、ヒトの細胞でさえない。それは細菌(バクテリア)の細胞なのだ。目には見えないが足の指の間で増殖の機会をうかがっている菌類から、腸の中の1キログラムにもおよぶ細菌類に至るまで、さまざまな要素を考えると、われわれ人間は歩く「超有機体」[superorganism: 通常はハチやアリなど社会性動物の集合体を指す]であり、ヒトの細胞と菌類、細菌、ウイルスが高度に絡み合った存在とみるのが、最も適切なとらえ方と言えるだろう。
以上のような見解を、ロンドン大学インペリアル・カレッジの科学者たちが『ネイチャー・バイオテクノロジー』誌10月号に発表した。この論文は、体内微生物と人体の相互関係のあり方を扱っている。個々人が抱える細菌の種類や分布によって、医薬品への反応が大幅に異なる可能性があるため、この超有機体の仕組みを理解することは、将来の「個人の特質に応じた投薬・医療」を発展させていくうえで不可欠だというのが、論文の主張だ。
今回の研究では細菌に絞って調査が行なわれた。人体には500種を超える細菌が存在し、その細胞の数は合計で100兆以上になるという。人体を構成する細胞の数が数十兆程度であることを考えると、われわれ人間の身体は、数の上でよそ者にかなり劣っている。結果として、われわれの身体内に存在する遺伝子も、大部分が細菌のものだということになる。
だが、われわれ人間にとっては運のいいことに、こうした体内細菌は総じて共生生物(commensal)と呼ばれるもので、人間の食べたものをエネルギー源にしているものの、人体に実害を及ぼすものではない(commensalという英語は、食卓を共にするという意味のラテン語を語源としている)。それどころか、細菌には有益なものも多い。共生している細菌は、人体の免疫システムと緊密に連携し、人に危害をもたらす可能性がある感染症からわれわれを守ってくれるのだ。
今回の研究を率いたインペリアル・カレッジのジェレミー・ニコルソン教授(生化学)は、「多くの病気が遺伝的性質や環境要因など様々な要素の影響を受けていることは、かなり前から明らかになっていた。だが、今回の論文で提示した超有機体という概念は、病へと至る過程の理解に大きな影響を与える可能性がある」と語る。この手法の応用範囲は、インシュリン抵抗[肥満などによりインシュリンが十分に機能せず血糖値が上がる現象]、心臓病、一部のガン、さらには一部の神経疾患の研究にまで及ぶかもしれないと、ニコルソン教授は考えている。
ヒトゲノムの解読完了(日本語版記事)後、科学者たちはすぐに次の段階を考えた。すなわち、ヒトの遺伝子が環境要因と絡み合いながら、疾病の発現リスクや、加齢プロセス、薬の効能といったものに影響を与える仕組みの解明だ。だが、環境要因には、100兆もの体内細菌の遺伝子から生み出される物質も含まれるため、その仕組みは非常に複雑なものになっている。30億の塩基対からなるヒトゲノム情報自体も、けっしてその複雑さを軽減する助けにはならない。
「ヒトゲノムが与えてくれるのは、わずかな情報にすぎない。体内の微生物が病気に対する人体の反応に影響を与えていることが判明したからには、今後われわれはこの分野についてさらに研究を進めなくてはいけない」とニコルソン教授は指摘する。「体内微生物と人体の相互作用を理解すれば、ヒトに関する生物学や医学がヒトゲノムの領域を超えて発展することになり、遺伝子と環境との新種の相互作用の解明にも役立つ。こうした知見が得られれば、やがては病気の治療についても、新たな手法がとられるようになるだろう」
ニコルソン教授とともに今回の研究に参加したアストラゼネカ社所属のイアン・ウィルソン博士も、「ヒトを超有機体と考える」概念は「医薬品の開発に非常に大きな影響を与える可能性がある。医薬品の代謝や毒性に対する反応が、各個人で大きく異なるかもしれないからだ」と述べる。
「体内のpH値や免疫反応といった要素に、体内微生物は影響を及ぼしうる。薬の効き具合は、こうした要素によって変わってくる」とウィルソン博士。
今回のインペリアル・カレッジの研究は、『X-ファイル』の熱烈なファンからUFOマニアまで、多くの人が長い間主張していたこと――「人類は孤独ではない」――を裏付けている。もっと言えば、生物としての人間の最重要要素の特定には、ヒトゲノムの情報だけでは足りないということだ。
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
万人に共通の薬など存在しない。
いや、それよりも「病を治す薬は存在しない」と気づいたときが研究の終了となるでしょう。