TITLE:国と製薬業界の闇~薬効は4~8%で有意とみなされる!~ - るいネット
DATE:2014年7月14日(月)
URL:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=278095
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
国と製薬業界の闇~薬効は4~8%で有意とみなされる!~
ばんび ( 24 京都 経理 ) 13/07/01 PM09 【印刷用へ】
日本ではまだまだ薬は必要悪との認識が強いですが(そもそも悪という認識もあまりない?)、今私たちが実感する「薬が効く」というのはほとんどがプラシーボ効果なのではと思ってしまいます。
記事にも書かれていますが、薬が効くという催眠をそろそろ解く必要があるのかもしれません。
以下、センタリング呼吸法(リンク)より引用します。
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◎製薬会社の実態を少しだけ・・・
私はかつて7年間、大手製薬会社に勤務しました。本社総務部門でありましたが、ですからある程度は製薬会社の内側を知っているつもりです。(とはいえだいぶ記憶から消えてますので、間違いはご容赦ください)
まず最大の秘密は何かと申しますと、薬の効き目でしょう。専門的には「薬効(やっこう)」といいますが、その薬効は動物実験を経て「治験(ちけん)」と称する人体実験で統計数値となります。
統計では「何%プラセボと比較して有意である」とか木で鼻を括ったような表現となります。話が飛びますが、治験の統計は研究者が行うのではなく、製薬会社では医薬学術部とか学術情報部とかいう専門の部門です。
副作用情報の収集による添付文書の改訂や緊急情報の発令など、研究部門に属しながらも営業部門や厚生労働省と結びつきが一番強い部門です。ですから、かのタミフルを一手に販売した中外製薬も、今は営業部門とあわせて現場は蜂の巣をつついたように大変だと思われます。
さて、では薬効とは、何%で有意とみなされるのか?これは私の会社内で聞いた話で、真実かどうかはわかりませんが、大体4~8%だそうです。
当時、新入社員の私が真実を聞いて、ひっくり返ったことを覚えています。たとえば14%も有意であるとみなされたら「それこそピカシン(大発明的な新薬の意)」で、「日本で開発された薬でそれぐらいの数値は数えるほどしかない」そうです。
たとえば古くはペニシリン、ストレプトマイシンなどの抗生物質、日本ではメバロチンという高脂血症(こうしけつしょう、高コレステロール)の改善薬などです。
つまり現在使われているほとんどの薬は、100人に投与して薬が効いたと判明できるのはわずか数人いるかいないか、そんなものなんでしょう。
大きな製薬会社では、1000種、中堅でも数百の種類の製品がありますが、大部分が品揃えのためだけ、実際に販売されているのはその内の2割以下なのが現状です。私の勤めていた会社でも大手だったので600程の商品があったようですが、実際はわずか10種類ぐらいしか売上に計上されていませんでした。ましてや営業最前線は投薬の結果を現場で聞くのですから、効く薬(売れる薬)はわずかであることを肌身で知っているでしょう。そのように聞いています。
◎ついでに言います「お上が決める価格の闇」
医家向けの薬(処方箋の必要な薬)のみに関してですが、「薬効別薬価基準」(通称:赤本、あかほん)と呼ばれる製薬業界ではバイブルみたいなものがあります。
薬の値段は「効きめ(薬効)」=「価格(薬価)」という単純な図式で決められているように見えますが、実はそうではありません。前述のように、もし効き目だけで値段が決まったら、大部分の薬は値段がつかないでしょう(笑)。
薬の単価は、国が100%決定します。その際、認可側と製薬会社の双方が、その赤本をめくりながら値段を決めるという不思議な図だそうです。
交渉は、他社で類似の薬がある場合は、その薬価を参考にしますが、類似がない場合は、開発にかかった費用や今後の収益と費やすであろう経費、ありとあらゆる理由を原価にひっくるめて申請となります。競争原理の全くない世界です。ですから新薬開発というのは、製薬企業の浮沈に関わる最重要項目であり、それ以外はないのです。
「薬価基準収載(やっかきじゅんしゅうさい、その赤本に掲載されること)」というのは大きなセレモニーで、ましてやそれが大型新薬であれば、社員全員が左団扇(ひだりうちわ)の世界です。
しかし世の中は甘くなくて、新薬が治験を経て承認されるまで、昔は16ー20年程度だったものが、今は25年程度という具合に伸び伸びになっているようです。つまり在職中に、新薬などは数回、ましてやピカシンと呼ばれる革新的な新薬にお目にかかれる人は大手でも運が良くて一回あるかという博打のような世界であります。
ただし、薬は値段をお上が言い値で付けてくれるので、赤字もなく、世間の辛酸(しんさん)からは全く隔離された世界であることは確かです。
このことに詳しい人は、次のように反論されるでしょう。「薬価改訂で毎年薬価は引き下げられているではないか!」そうですね、収載期間が長いものは、医療費削減の折に、目くらましのようにほんのわずかコンマ数パーセントづつ下げられています。
でも薬の製造工場は、たとえば化学プラントみたいなものをご想像していたら、拍子抜けするぐらいに小さいのです。多品種少量生産の鑑(かがみ)みたいなもので、大きな反応釜(はんのうがま)を使うようなものもあれば、学校の教室みたいな小部屋で上からドラム缶で原料ぶち込んだら、下の階で包装されて出てくる・・・みたいなそこらの豆腐の製造工場の方がまだ立派じゃないか(笑)というものもあるんです。一年にいっぺん動かすかどうかっていう機械がたくさんあるのが製薬工場というイメージでそれで間違いないです。
私が勤めていた頃も、久々の稼動で原材料の投入量をキログラムと間違えてトンで入れてしまい、在庫が数百年分になってしまった(笑)という笑い話がありました。
原価の低いものを、ものすごく高くつく製造コストで生産しているのが製薬会社なのです。化粧品会社も似たようなものでしょうが、向こうは高ければ消費者は買わないでしょうし、競争原理も少しは働くのでましでしょう。製薬会社の利益のほとんどは「医家向け」と呼ばれる処方箋が必要な薬剤からのものです。たとえば湿布で有名なサロンパスなども医家向けが利益のほとんどを稼ぎ出しています。
私が勤めていた企業では、大衆薬は万年赤字でしたが、単にコンシュマー(一般消費者)への認知のためだけに存続しているのが実情で、経費の大部分は宣伝費に振り分けられて、大衆薬事業部では見せかけの黒字を維持していました。
勤めていて、ずっと思っていたことは、共産国家の企業とはこんなもんなんだろうなあと漠然(ばくぜん)と思っていました。会社全体が官僚組織みたいな硬直したものでした。日本人の薬好き(薬漬け)には呆れてますが、薬が効くという催眠をそろそろ解く必要があるのではないでしょうか。
ですから製薬会社を自分たちの管理下にあると思って国民医療を縄張りにして上から統制している人たちが、庶民たちの間で長く信頼されて守られてきた民間療法や伝統医療を「非科学的だ。疑似科学だ」などと言って、足蹴(あしげ)に出来るものでしょうか。
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DATE:2014年7月14日(月)
URL:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=278095
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あっと驚く薬理学 の著者 薬理学博士
は
「残念ながら、お薬には病を治す力を持ち合わせておりません」
と表白したが、あとでリメンジ版では見事に削除されていました。8パーセントどころか、「薬のすべての薬効」とは「ゼロパーセント」だといっているのだから、まさに、あっと驚く薬理学だった・・・
だから、この薬効8パーセント説も別に驚くことでもないのだが
驚くどころか、薬効を信じ切っている方が圧倒的に多い日本人に、こんなことを話したら、怒り心頭に発す(笑い)ので、いうのはやめて書いたものです。
それでも怒られるだろうけど(苦笑