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Channel: わたしんちの医学革命と雑多な情報
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「現代医学の神話」ミクロ生命科学(分子生物学)の問題点 1

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 現代医学に神話がある。 セントラル・ドグマに迫る

という事を専門家の立場から詳しく解説してあります。

 ど素人を標榜するワタシにはサッパリ解らん  のですが・・・

どうやら、この神話から導き出されているのが現代医学の基礎部分となっているように思われます。

まあ「思われます」低度のボクの解説は書きようもありませんし、書いたところで「恥書き論」に落ち着くことはマチガイなしという事で。

でも、この究極は現場の医療に繋がっている重要ポイントとなりますので、毒者諸君は、あ、読者諸兄は懇切丁寧に毒破されんことを、いや、読破されんことを願いつつ、筆を置くことと致します。(なんだか・・)

 

 

 

松本英聖・医事論集  
       第二巻  「医学と生命」
                (一九九四年一〇月三〇日初版)
       より

       

ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー

(第4部) 現代医学の神話

      
237P
     第二章、 ミクロ生命科学(分子生物学)の問題点

  (1)セントラル・ドグマ(DNA↓RNA↓蛋白質)

  ①最初にDNAありき

 次に遺伝の問題に移ります。
ご承知のように遺伝情報を担う物質は遺伝子(核酸DNA)で、このDNAのコピーが親から子へと継承されていくわけです。
この場合、まずDNAのコピーが出来て、次にRNAが転写され、それから蛋白質が合成されます。
つまり、DNA↓RNA↓蛋白質という順序です。
そしてこの道の過程は無い。
即ち蛋白質↓RNA↓DNAという過程は無いというのが、現代の分子生物学で確立されているセントラル・ドグマの考え方です。
これはワトソンとクリックの二人の科学者(一九五〇年にDNAの二重螺旋構造を発見、一九六二年度ノーベル賞受賞)が提唱したものです。

 ここで問題としたいことは、何故、二人がこの考え方をドグマと呼んだか、ということです。
日本ではドグマという言葉を嫌って、プリンシプル(原理)とすべきだという方がいますが、これはとんでもない間違いです。
彼等がわざわざドグマと断わったのは、それなりの理由があるからです。
その理由は、最初のDNAは何処から来たのか、というDNAの起源は一切問わない。
神様がお創りになったか、茫々たる時間の流れの中で自然発生したか、そんなことは全く無視して、現に目の前に存在するDNAを出発点としますよ、ということです。
生命とは始期と終期をもつ時間的存在

ですから、その起源を無視するということは、当然ドグマと言わざるを得ないわけです。
ここにもキリスト教の強い影響(神の創造と予定)が現われているわけでして、この点を日本人はしっかり押さえて置く必要があると思います。



   ②ウイルヒョウの細胞観ーー細胞は細胞から

 セントラル・ドグマの考え方は、実は一九世紀のウイルヒョウという細胞学者の考え方と同じで、彼は「細胞は細胞より生ず」という有名な言葉を残しています。
これも細胞の起源を問わないという考え方です。
これが、今日の医学の土台である《細胞病理学説》の考え方です。
セントラル・ドグマは「DNAはDNAからーー」という考え方ですから、考え方は全く同じで、少しも進歩していないわけです。

 今日、ガン問題が未だに解明できないでいるのは、まず「初めに細胞ありき」として、それが突然変異によってある日突然にガン細胞に変わるという考え方が支配しているからです。
この論法で行けば、ガンの原因は突然変異ですから細胞に突然変異を起こさせる物質(変異原)を見つけ出せば万事解決するということで世界中の学者が血眼(ちまなこ)になって変異原探しをやったわけです。
その結果、変異原がどんどん見つかり、今では凡ゆるもの、例えば自然の食物中にも変異原が含まれていることが分かって、話がややこしくなった。
つまり我々は昔も今も、無数の突然変異に囲まれて生活をしているわけですから、誰もがガンになって然るべき筈であるのに、実際にはガンになる人とならない人がいる。
そこでどうも変だということになって、今度はプロモーター(発ガン促進物質)という考え方が浮かび上がって来ました。



    ⑨ガンのイニシエータ-とプロモーター
 現在の発ガンのプロセスはイニシエーションとプロモーションの発ガン二段階説(正確には多段階説)で説明されています。
イニシエーションは正常細胞に突然変異が起きる段階で、これには確率的なミスコピーで起きる《自然変異》と、外因的な変異原の作用で起きる《誘発変異》とがあり、これらを総称してイニシエーター(仕掛人)と呼んでいままこの段階でガンの芽が出来ままこのガンの芽を育てる物質が発ガン促進物質(プロモ-ター)で、この段階をプロモーションと名付けており、これで発ガンが完了するわけです。
そして、ガンの芽(イニシエーション)が出来てから発ガンに到るまでの発ガン期間(プロモーション)は、十~二十年も掛かると考えられています。



239P
   ④ガン細胞は消える--修理屋遺伝子
 次に重要なことはガンの芽は容易に正常細胞に逆戻りすることでます。
つまりガン細胞が消えるわけです。
このメカニズムがなかなか判からなかったのですが、最近この働きが遺伝子にプログラムされた修理屋遺伝子によることが判明して注目を集めています。
 つまり出来損ないの遺伝子(ガンの芽)を修理して元通りに正常化するわけで、自然の働きは実に絶妙です。
しかし、プロモーターが多いと、この働きが阻害されますから、ガンの芽を育てないようにするには、プロモーターを除去することが重要になるわけです。
そのためにはプロモーターとしての食物因子が非常に大きなファクターとなるわけでして、昨今、ガン予防のために食事改善の重要性が叫ばれている理由はここにあるわけです。

 しかし、現在の科学技術特に医学生物学における研究方法では、十年も二十年も掛けてプロモーターを検索して行くということは実際問題として不可能です。
このため止むを得ず手術で切り取ってしまうか、抗癌剤や放射線で叩き潰す以外に方法がないわけでまそこで早期発見・早期治療が叫ばれるわけですが、どんなに早く発見したとしても、この段階は既に発ガン段階ですから、手遅れなのです。

 今日、ガンが不治の病として恐れられているのはこのためですが、ガンの原因を突然変異と考える限り、そうなるわけです。
何故なら、突然変異説は飽くまでも結果論であって、原因論ではないからです。
そして、医学に原因論が無いのは、今の病理学が細胞(あるいはDNA)を出発点とするからです。
現代医学の盲点はここにあるわけで、その由来はセントラル・ドグマであり、従って最初のボタンを掛け違えれば最後まで辻褄が合わないのです。

240P

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ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー

 

 


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